川開(読み)かわびらき

精選版 日本国語大辞典 「川開」の意味・読み・例文・類語

かわ‐びらきかは‥【川開】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 川の疏通開始を祝うこと。
  3. 川の納涼の開始の祝い。江戸時代、隅田川夕涼みは、陰暦五月二八日から三か月間許されたが、初日には花火が打ち上げられ、納涼船が集まり、両国川開きと称して最も有名となった。明治以後は七月下旬、または八月上旬に行なわれた。《 季語・夏 》
    1. 川開き<b>②</b>〈江戸名所図会〉
      川開き〈江戸名所図会〉
    2. [初出の実例]「両国橋のほとり夏の頃は納涼によろし、東都遊観の第一なり。此所夜見(よみ)せを御免は五月廿八日より也。是を川開といふとぞ高撿校(けんぎょう)のはなしなり」(出典随筆一話一言(1779‐1820頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 両国橋 名詞 実例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む