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巣ごもり消費 すごもりしょうひ

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知恵蔵2015の解説

巣ごもり消費

ネット通販、カタログ通販、ケータリングなどを利用し、外出せずに家の中での生活をたのしむ消費傾向のこと。巣にこもるひな鳥の姿にたとえた言葉で、2008年の年末商戦から広く使われるようになった。「家ナカ消費」「ウチごもり消費」などとも言われる。08年の金融危機による景気低迷が、消費者の「節約志向」や生活全般に対する「縮み志向」を後押ししたことによる現象だが、消費マインド冷え込みに加え、前年からの燃料価格の高騰や食の安全性に対する不安拡大なども背景にあると見られる。こうした在宅型の消費拡大で最も恩恵を受けたのは、オンラインショッピングである。なかでも、ネットショッピングモール最大手の「楽天」は、過去最高となる471億円の営業利益(08年12月期連結決算)を上げ、会員数も5千万人を突破した。CD・DVDレンタル最大手のTSUTAYAグループも新規事業の音楽・映像通販サービスで会員数を増やし、任天堂を筆頭とする家庭用ゲーム機メーカーも好調を維持している。消費者の巣ごもり傾向は、日本だけのことではない。特に同時多発テロ以降の米国では、外出を控える傾向が顕著で、家に閉じこもる消費者を繭にたとえた「コクーニング」と呼ばれる現象が拡大している。08年のクリスマス商戦では、多くの小売業が苦戦するなか、米通販最大手のアマゾン社だけが前年比約24%(第四半期)という大幅な売上増を達成している。

(大迫秀樹 フリー編集者 / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

巣ごもり消費
すごもりしょうひ

従来は「家の外」で行っていた消費を「家の中」で完結させること。家ナカ消費ともいう。外食せずに自宅で「内食」する、コンビニエンスストアなどで買った酒とつまみで「家飲み」する、あらゆる日用品の買い物をインターネット通販で行い、生鮮品の買い物にもネットスーパーを活用する、週末も外出せずに自宅でテレビゲームやインターネットを楽しむなど、家の中でなんでも済ませてしまう消費の傾向を、鳥が巣の中だけで生活を完結させる巣ごもりにたとえた呼称である。背景には、インターネット通販や宅配サービスの利便性向上などがある。日本では2000年代のデフレ進行下で節約志向が強まったことも影響しているとみられ、アメリカでは2008年のリーマン・ショック以降、広がるようになったといわれる。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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