内食(読み)ナイショク

デジタル大辞泉 「内食」の意味・読み・例文・類語

ない‐しょく【内食】

[名](スル)
うちしょく(内食)」に同じ。
こっそり食事を取ること。内証で食事をすること。また、その食事。
「早々下タヘ来ると膳所に琴雅乙彦などいふ風流雄みやびをが―をきめてゐる」〈魯文安愚楽鍋

うち‐しょく【内食】

[名](スル)《「ないしょく」とも》家庭食材を料理して食事を食べること。また、その食事。→中食なかしょく外食

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「内食」の意味・わかりやすい解説

内食
うちしょく

自宅で食材を調理して食事をすること。飲食店など、自宅以外で食事をすることをさす外食に対していう。「ないしょく」とも読む。なお、自宅で食事をする場合でも、弁当総菜などを購入して食べることは中食(なかしょく)とよんで区別する。

 内食をする家庭は、1985年(昭和60)ごろから減少傾向が続いていたが、2008年(平成20)のリーマン・ショック後の不況を反映して外食離れが進み、家庭で料理をして食事をしたり、晩酌をしたりする人が増加して、内食に一時的な回帰現象が起こった。ただし、買い物や調理方法では手間を省くことが重視され、調理にかける時間は減る傾向にある。また、包丁を使わなくても調理できるように下ごしらえのしてあるものや、材料に加えて炒(いた)めたり、温めたりするだけで調味が済むおかずの素(もと)の売上げが伸びている。

 さらに、従来は家庭での調理は、費用の節約や健康を意識したうえで行われることが多かったが、最近は若い世代を中心に、家庭で料理をすること自体を楽しむ人も増えている。「おうちごはん」や「弁当男子」などといった流行語も生まれている。

[編集部]

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