左衛門府(読み)サエモンフ

デジタル大辞泉 「左衛門府」の意味・読み・例文・類語

さえもん‐ふ〔サヱモン‐〕【左衛門府】

右衛門府とともに宮城諸門の警衛などをつかさどった役所。→衛門府

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「左衛門府」の意味・読み・例文・類語

さ‐えもんふ ‥ヱモンフ【左衛門府】

〘名〙 令制での官司の一つ。右衛門府とともに宮城諸門の警固や天皇行幸の供奉などをつかさどった。職員に督・佐各一人、大少尉・大少志各二人のほか、府生、衛士などがある。天平宝字年間に司間衛と一時的に改称した。左右衛門府は大同三年(八〇八)左右衛士府に併合したが、弘仁二年(八一一)一一月左右衛士府を左右衛門府と改めた。左衛門の府。左衛門のつかさ。左衛門。えもん。さもん。
三代実録‐貞観八年(866)八月二九日「禁右衛門佐従五位上伴宿禰中庸於左衛門府

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android