巨勢紫檀(読み)こせのしたの

朝日日本歴史人物事典 「巨勢紫檀」の解説

巨勢紫檀

没年:天武14.3.16(685.4.24)
生年:生年不詳
7世紀後半の官人。『続日本紀』養老1(717)年1月己未条によれば,父は推古朝小徳,大海。子は麻呂。名は辛檀努,志丹とも書く。大化1(645)年8月東国国司の次官として派遣された。翌年3月19日,長官不正を正さずその責任が問われたが,同日の大赦によって許された。天武13(684)年臣姓から朝臣姓に変わり,翌年京職大夫で死去した。

(清田善樹)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「巨勢紫檀」の解説

巨勢紫檀 こせの-したの

?-685 飛鳥(あすか)時代の官吏
巨勢大海(おおあま)の子。大化(たいか)元年東国国司の次官として赴任。2年の施政に関する裁定で,長官の不正をみのがした責任をとわれたが,大赦(たいしゃ)でゆるされる。天武天皇13年朝臣の姓(かばね)をあたえられ,京職大夫(きょうしきのだいぶ)をつとめた。天武天皇14年3月16日死去。名は辛檀努,志丹ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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