ベネディクツス2世(読み)ベネディクツスにせい(英語表記)Benedictus II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベネディクツス2世」の意味・わかりやすい解説

ベネディクツス2世
ベネディクツスにせい
Benedictus II

[生]?. ローマ
[没]685.5.8. ローマ
ローマ出身の第81代教皇在位 684~685)。聖人。教皇アガト(在位 678~681)とレオ2世(在位 682~683)のもとで司祭を務め,レオ2世の死後,683年に教皇に選出された。しかしビザンチン皇帝コンスタンチヌス4世(在位 668~685)から承認を得た正式な登位は 684年6月となり,教皇の空位期間はほぼ 1年に及んだ。聖職者とローマ市民による選挙からビザンチン皇帝の承認までの時間差を解消するため,ラベンナ総督(副王)に教皇選挙の承認権を与えるようコンスタンチヌス4世に求めたが,そののちも皇帝による承認が続いた。ヨークの司教ウィルフリドの地位回復に関するアガトの命令を追認した。また,複数の教会を再建した。祝日は 5月8日。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android