日本歴史地名大系 「己斐村」の解説
己斐村
こいむら
佐伯郡の東端にあり、東は
前記正治元年の政所解では「己斐村二段」の地が日御供田として厳島神社から国衙へ申請されている。鎌倉中期に成立した安芸国衙領注進状(田所文書)によれば「己斐村十九町二段六十歩」が国衙領であった。しかし応輸田はわずかに三町三反三〇〇歩にすぎず、残りが除不輸免で、うち一一町七反大が「一宮御読経免」となっており、事実上厳島社の神領化が進んでいたと考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報