けんちん‐むし【巻繊蒸】
- 〘 名詞 〙 豆腐、ごぼう、人参、きくらげ、麻の実などをせん切りにして胡麻油でいためたものを、背開きにして中骨を取った小鯛などの魚や烏賊、鶏肉に包んで蒸したもの。けんちゃんむし。
- [初出の実例]「あの鯛のけんちん蒸をもっと食べたい」(出典:泥人形(1911)〈正宗白鳥〉八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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けんちんむし【巻繊蒸し】
細かく切った野菜と豆腐を炒めて調味するか、しょうゆ・みりんなどで煮たあと、背開きにして中骨を除いた白身魚に詰めるなどして蒸した料理。くずあんをかけることが多い。詰め物には、つなぎに卵を用いることもある。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の巻繊蒸の言及
【巻繊】より
…現在行われているけんちん汁は,ダイコン,ニンジン,ゴボウ,シイタケ,キクラゲなどの細切りと豆腐のくずしたものを油でいため,だし汁を加えてしょうゆで調味することが多い。けんちん蒸しは,白身の魚をひらいて淡味の漬け汁にひたしておき,油でいためた豆腐や野菜を腹に詰めて蒸し,薄いクズあんをかける。【鈴木 晋一】。…
※「巻繊蒸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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