市原ツギ(読み)イチハラ ツギ

20世紀日本人名事典 「市原ツギ」の解説

市原 ツギ
イチハラ ツギ

大正・昭和期の育種家



生年
明治14(1881)年3月1日

没年
昭和20(1945)年2月5日

出生地
熊本県阿蘇郡白水村

旧姓(旧名)
園田

経歴
阿蘇郡久木野で農業を営む市原熊彦と結婚。もともと稲作に興味があり、自家試験田で稲の試験栽培を進め、試行錯誤ののち「おつぎ神力」と呼ばれる稲の品種を発見。これが熊本県農業試験場に採用され、試験・改良を加えた結果、大正12年には水稲品種「福神」として開発され、県の奨励品種に選ばれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市原ツギ」の解説

市原ツギ いちはら-ツギ

1881-1945 大正-昭和時代前期の育種家。
明治14年3月1日生まれ。同郷の熊本県阿蘇(あそ)郡の市原熊彦と結婚。稲の品種改良にとりくみ,家田を実験田にしてすぐれた稲穂選抜。県農事試験場で試作され,大正12年水稲品種「福神」と名づけられ県奨励品種となった。昭和20年2月5日死去。65歳。旧姓は園田。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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