市森村
いちもりむら
[現在地名]丹波町字市森
新水戸村の北にあり、北は上野村、東は熊崎村(現園部町)、西は水戸村・須知村。美女山の南、東西に横たわる谷に耕地と集落がある。谷は幅二〇〇―三〇〇メートル、長さ約二キロに及び、谷の部分以外は山地で村の東部山地は南北の分水界をなす。亀山藩領。
村の南西部山麓に須智城主須智氏の菩提寺であった玉雲寺(曹洞宗)がある。創建は応永二三年(一四一六)太容梵清によるとされ、当初は城山の麓、現在地東南の琴滝付近にあったが、天正七年(一五七九)明智光秀の兵火により焼失、翌年再建されたと伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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