世界大百科事典 第2版「市民スポーツ」の解説 しみんスポーツ【市民スポーツ】 市民意識に目覚めた人々による地域スポーツのあり方をさす。市民意識は,存在としても,感情としても,共同体から独立した個人,すなわち〈市民〉の発生によって初めて成立する。市民スポーツは,このような市民意識に目覚めた主体的個々人によって,とくにスポーツを生活との関連でとらえて,市民としての諸権利(自由,平等,生存権)を確立する市民運動によって具体化されると考えられる。日本のこれまでのスポーツは,国の主導による〈上から〉のスポーツの傾向が強かった。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報