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希薄気体力学 きはくきたいりきがくrarefied gas dynamics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

希薄気体力学
きはくきたいりきがく
rarefied gas dynamics

空気力学ともいう。分子運動が無視できないほど希薄な気体の流れを扱う気体力学の分野。通常の気体力学では気体を連続流体とみなして扱うが,非常に希薄な気体でその分子の平均自由行程が問題にしている物体の大きさ (たとえば管中を流れる気体では管の半径) の程度になると,気体を離散的な分子の集団とみなし,分子運動論を用いて気体力学を論じなければならない。この分野は,19世紀に高真空装置における排気の研究から始ったが,高層大気中での高速度飛行,ロケットや人工衛星の運動の研究に関連して大いに進歩した。高層大気中での流星の発光,人工衛星の大気圏再突入の際の発熱などもその応用範囲に含まれる。さらに,近年ではマイクロマシンなどの微小な物体のまわりの流体運動を論じる場合にも拡張される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の希薄気体力学の言及

【流体力学】より

…航空機の高速化は第2次大戦の前後から今日にかけて音に近い流れ,超音速,さらに極超音速の流れの研究を促進した。現在の流体力学は,乱流や微粒子の混合体のように統計的処理を必要とする統計流体力学,分子運動論の助けを借りる必要のある希薄気体力学,さらに電離気体や反応性気体のように,電磁現象,化学現象など力学の範囲を離れた取扱いが必要なものも対象としており,単純な流体でなく広義のあらゆる流れの現象を包括する体系をめざしている。電磁流体力学流れ粘性乱流【橋本 英典】。…

※「希薄気体力学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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