朝日日本歴史人物事典 「常子内親王」の解説
常子内親王
生年:寛永19.3.9(1642.4.8)
江戸前期の皇族。後水尾天皇の第16皇女。母は新広義門院園国子。寛文4(1664)年11月23日近衛基煕へ嫁ぐ。家煕,煕子(徳川家宣室)を生む。嫁いだのちも父後水尾法皇や多くの兄弟,なかでも後西天皇らと交流を保ち,文化的環境を育み続け,当時としては珍しい女性の日記『无上法院殿御日記』36冊(陽明文庫所蔵)を書き残している。夫基煕の日記『基煕公記』205冊ともあわせ,この時代に夫婦揃って日記を残したことはめずらしい。なお,両日記とも未刊である。
(藤田恒春)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報