常闇(読み)トコヤミ

デジタル大辞泉 「常闇」の意味・読み・例文・類語

とこ‐やみ【常闇】

永久暗闇であること。永遠の闇。
「身辺忽ち―となりて」〈鴎外訳・即興詩人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「常闇」の意味・読み・例文・類語

とこ‐やみ【常闇】

〘名〙 (形動)
① 永久に暗闇であること。また、そのさま。
書紀(720)神代上(兼方本訓)「六合(くに)の内(うち)常闇(トコヤミ)にして昼夜(ひるよる)相代(あひかはるわき)も知らず」
② 心が闇の中にまどうこと。また、煩悩からぬけきれないこと。
万葉(8C後)一五・三七四二「逢はむ日をその日と知らず等許也未(トコヤミ)にいづれの日までわれ恋ひ居らむ」

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