幕切(読み)まくぎれ

精選版 日本国語大辞典 「幕切」の意味・読み・例文・類語

まく‐ぎれ【幕切】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 芝居で、一段落して幕がしまること。また、その時。まくぎり。閉幕
    1. [初出の実例]「あの時の又雷様も、余程気が利いて居たヨ、あれで幕切(マクギレ)が大きによかったっけ」(出典人情本娘太平記操早引(1837‐39)二)
  3. 転じて、物事が終わること。また、その時。閉幕。
    1. [初出の実例]「二人の関係を終るには、切めて幕切れなりと好くしたい」(出典:煤煙(1909)〈森田草平〉三一)

まく‐ぎり【幕切】

  1. 〘 名詞 〙まくぎれ(幕切)
    1. [初出の実例]「芝居ですると彼こっきりが幕切(マクギリ)の拍子木だらう」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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