干し鰯(読み)ホシカ

デジタル大辞泉 「干し鰯」の意味・読み・例文・類語

ほし‐か【干し×鰯/乾し×鰮】

イワシを乾燥させて作った肥料。江戸後期からタバコ・綿などの栽培に用いられ、商品作物の生産拡大をもたらした。

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精選版 日本国語大辞典 「干し鰯」の意味・読み・例文・類語

ほし‐か【干鰯・乾鰯】

  1. 〘 名詞 〙 脂をしぼった鰯(いわし)・鰊(にしん)を乾燥させた肥料。江戸時代から明治時代にかけ、油粕とともに一般的に用いられた金肥。速効性があり、化学肥料普及以前の農業生産力の上昇に大きな影響を与えた。
    1. [初出の実例]「就中、ほしかとて、干鰮(いはし)を多くつみ上(のぼ)す」(出典:己巳紀行(1692)南遊紀事)

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