平串村(読み)ひらぐしむら

日本歴史地名大系 「平串村」の解説

平串村
ひらぐしむら

[現在地名]窪川町平串・富岡とみおか

仁井田にいだ川の曲流する右岸と中村街道との間にあり、古くは川井かわい村といった。西北方に坂東ばんどう(三七八メートル)がある。「仁井田郷談」(「南路志」所収)によれば仁井田庄久礼くれ郷一〇村の一。天正一六年(一五八八)の久礼分地検帳には河井村川井村とあり、小地名に「平越タ」がみえる。地積は一六町七反余、ヤシキ二二筆。うち志和分九町一反余、佐竹分四町六反余、宮内分九反余、東分八反余、西分四反余、西原分三反余で残りは窪川分。

元禄地払帳には川井村とあり、総地高三一一石余、うち本田高二〇四石余、新田高一〇六石余。本田高は蔵入地一三九石余のほかは孕石小右衛門ら三人の知行、新田高は貢物地四五石余のほかは小森喜八郎ら二人の知行と岡田与市郎ら二人の領知。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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