平井澄子(読み)ヒライ スミコ

20世紀日本人名事典 「平井澄子」の解説

平井 澄子
ヒライ スミコ

昭和・平成期の邦楽演奏家,作曲家



生年
大正2(1913)年1月15日

没年
平成14(2002)年6月6日

出生地
千葉県

学歴〔年〕
東京音楽学校(現・東京芸術大学)邦楽研究科〔昭和21年〕修了

主な受賞名〔年〕
芸術祭賞大賞〔昭和32年〕「切支丹道成寺」,宮城賞「切支丹道成寺」,芸術祭優秀賞〔昭和53年〕「平井澄子 うたとかたり」,松尾芸能賞〔昭和58年〕,モービル音楽賞(邦楽部門 第18回)〔昭和63年〕,下町人間庶民文化賞(第3回)〔昭和63年〕,勲四等瑞宝章〔平成2年〕,文化庁芸術作品賞(平3年度)〔平成4年〕「切支丹道成寺 愛の世界」(アルバム)

経歴
山田流箏曲家の家に生まれ、16歳で生田流の宮城道雄に師事する。大学では宝生流能楽を学び、卒業後、宝生流初の女流能楽師となる。昭和29年初リサイタルではインドやモンゴル歌曲を披露。新内節富本節修業を積み、三味線や箏など邦楽のエッセンスを踏まえた独自の音楽活動を展開した。32年「グレゴリオ聖歌」をモチーフにした「切支丹道成寺」で芸術祭賞を受賞。39〜60年東京学芸大学講師を務めた。他の作品に「新曲まんざい」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平井澄子」の解説

平井澄子 ひらい-すみこ

1913-2002 昭和後期-平成時代の邦楽演奏家,作曲家。
大正2年1月15日生まれ。箏(そう)を母の山田流箏曲家平井美奈勢や宮城道雄にまなぶ。また東京音楽学校(現東京芸大)で能楽をまなび,昭和22年宝生流ではじめての女性能楽師となる。新内節や富本節もおさめ,流派をこえた演奏と創作追求。作品に「切支丹道成寺」など。平成14年6月6日死去。89歳。千葉県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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