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平均律クラビーア曲集 へいきんりつクラビーアきょくしゅうDas Wohltemperierte Klavier

世界大百科事典 第2版の解説

へいきんりつクラビーアきょくしゅう【平均律クラビーア曲集 Das Wohltemperierte Klavier】

J.S.バッハの2巻から成る曲集で(第1巻BWV846~869,第2巻BWV870~893),各巻とも24の前奏曲フーガを含む。当時まだ新しかった平均律(ただし現在のような12等分平均律ではない)の可能性に挑戦し,すべての長調と短調を用いた画期的な曲集で,各巻ともハ長調から始まってハ短調,嬰ハ長調,嬰ハ短調……というように,長調と短調を交互に置いて最後のロ短調まで半音階的に順次上行する配列がとられている。

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世界大百科事典内の平均律クラビーア曲集の言及

【装飾音】より

…当時の鍵盤音楽の大家,ダングルベールJean Henri d’Anglebert(1628‐91),シャンボニエールらは,装飾音記号とその奏法を記した装飾音表を今日に伝えている。このフランス式装飾音アグレマンagrémentsはバロック音楽一般に普及し,J.S.バッハの《平均律クラビーア曲集》の冒頭に掲げた有名な装飾音表にも強い影響を与えている。ただし,バッハもそこで示唆しているように,これらの記号で示される装飾音型は確定的なものではなく,単にその類型を示すだけの場合もあり,また特定の音型を表示するのにいくつかの異なった記号が用いられた例も多い。…

【バッハ】より

…前者との間に7人,後者との間に13人の子どもが生まれ,約半数は幼時に死亡したが,成人した男子6人のうち5人は音楽家へと成長する。20年ころから,バッハの関心は息子たちや弟子の教育のために,また新妻を中心とする一家の団欒のためにクラビーア音楽の創作に向けられ,2声と3声の《インベンション》(BWV772~801),《平均律クラビーア曲集》第1巻(BWV846~869),《フランス組曲》(BWV812~817)などが生まれた。《イギリス組曲》(BWV806~811)の作曲年代については,ワイマール時代の1715年ころとする説が近年有力である。…

【平均律】より

… これらの平均律はとくに鍵盤楽器の調律法に大きな意味をもつが,平均律に調律してすべての長・短調を用いるという考え方を最初に具体的に示したのはバーデン辺境伯の宮廷楽長であったフィッシャーJohann Caspar Ferdinand Fischer(1665ころ‐1746)のオルガン作品《アリアドネ・ムシカAriadone musica》作品4(1702)であり,この作品においては彼は20の長・短調を用いた前奏曲とフーガを作曲している。すべての長・短調を用いた作品を最初に実践したのはJ.S.バッハの《平均律クラビーア曲集》第1集である。しかし,このころすでに平均律は十分に浸透した音律法であったらしく,ラモーも同じ頃に平均律の理論を示し,また,マッテゾンの《通奏低音教本》(1719)にはすべての調を用いた例題が示されている。…

※「平均律クラビーア曲集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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