朝日日本歴史人物事典 「平時継」の解説
平時継
生年:貞応1(1222)
鎌倉中期の公卿。父は参議平有親。治部卿,宮内卿,蔵人頭 などを経て建長7(1255)年参議に任じ,文永6(1269)年権中納言。同年これを辞し,散官(位階のみで職務のない官)となる。不遇であった後深草上皇に仕え,第一の側近となる。弘安10(1287)年伏見天皇が即位し後深草院政が始まると重く用いられ,慣例を破って大納言に任じられた。
(本郷和人)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報