平時継(読み)たいらのときつぐ

朝日日本歴史人物事典 「平時継」の解説

平時継

没年永仁2.7.10(1294.8.2)
生年貞応1(1222)
鎌倉中期の公卿。父は参議平有親。治部卿,宮内卿,蔵人頭 などを経て建長7(1255)年参議に任じ,文永6(1269)年権中納言。同年これを辞し,散官(位階のみで職務のない官)となる。不遇であった後深草上皇に仕え,第一の側近となる。弘安10(1287)年伏見天皇が即位し後深草院政が始まると重く用いられ,慣例を破って大納言に任じられた。

(本郷和人)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平時継」の解説

平時継 たいらの-ときつぐ

1222-1294 鎌倉時代の公卿(くぎょう)。
貞応(じょうおう)元年生まれ。平有親(ありちか)の子。治部卿,宮内卿,蔵人頭(くろうどのとう)などを歴任し,建長7年参議となる。文永3年正二位にすすみ,正応(しょうおう)2年権(ごんの)大納言。翌年出家。永仁(えいにん)2年7月10日死去。73歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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