貞応(読み)じょうおう

精選版 日本国語大辞典 「貞応」の意味・読み・例文・類語

じょうおう ヂャウオウ【貞応】

鎌倉時代後堀河天皇の代の年号承久四年(一二二二)四月一三日、代始により改元将軍空位、執権北条義時・泰時の時代。貞応三年(一二二四)一一月、元仁(げんにん)と改元された。出典は「易経‐中孚卦」に「中孚以利貞、乃応乎天也」とあるのによる。

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デジタル大辞泉 「貞応」の意味・読み・例文・類語

じょうおう〔ヂヤウオウ〕【貞応】

鎌倉前期、後堀河天皇の時の年号。1222年4月13日~1224年11月20日。

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日本の元号がわかる事典 「貞応」の解説

じょうおう【貞応】

日本の元号(年号)。鎌倉時代の1222年から1224年まで、後堀河(ごほりかわ)天皇の代の元号。前元号は承久(じょうきゅう)。次元号は元仁(げんにん)。1222年(承久4)4月13日改元。後堀河天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『周易(しゅうえき)』を出典とする命名。1219年(承久1)の源実朝(さねとも)(3代)暗殺以来、貞応年間も鎌倉幕府では将軍の空位が続いた。執権は北条義時(よしとき)(2代)、北条泰時(やすとき)(3代)。1221年(承久3)の承久の乱で、後鳥羽(ごとば)上皇・順徳(じゅんとく)上皇・土御門(つちみかど)上皇の三上皇が流罪となり、仲恭(ちゅうきょう)天皇も廃帝となって後堀河天皇が擁立され、親幕府派の西園寺公経(さいおんじきんつね)らが朝廷実権を掌握した。また、幕府内の反北条派も京方についた者が多かったため、乱後に北条氏の権力基盤はさらに強固なものになった。

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