朝日日本歴史人物事典 「平村ペンリウク」の解説
平村ペンリウク
生年:天保4.1(1833)
明治期の平取コタンのコタンコ〓ク〓(首長)。平取コタンの生まれで,松浦武四郎『左留日誌』のなかにも名前が記されている。明治13(1880)年,現在の平取小学校の前身である佐瑠太学校平取分校の設置に尽力し,アイヌ民族の子弟を就学させた。明治20年には当時の北海道庁長官岩村通俊に呼ばれて,アイヌ民族の現状を語った。また,イギリス人宣教師ジョン・バチェラーのアイヌ研究に多大の貢献をした。平取町の義経神社の境内には「頌徳碑」が建立されている。<参考文献>貝沢正「平村ペンリウク翁をしのぶ」(『先駆者の集い』23号)
(竹ヶ原幸朗)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報