平生遺跡(読み)ひろおいせき

日本歴史地名大系 「平生遺跡」の解説

平生遺跡
ひろおいせき

[現在地名]嬉野町平生 のばこなど

雲出くもず川と中村なかむら川の合流点に向かって突出した標高約九メートルの低台地にある。昭和四八―四九年(一九七三―七四)発掘調査の結果、飛鳥時代、平安時代後期・末期鎌倉時代の集落跡が検出された。飛鳥時代の遺構には掘立柱建物跡、土壙・溝跡、井戸跡などがあり、須恵器土師器・陶硯片などが出土。土師器は須恵器に比べて多く、坏・皿・椀類は赤褐色を呈する硬質のもので、内面に暗文をもち、坏・皿類は外面に篦削りと篦磨きがなされ、畿内的な要素が強いものである。鉢・蓋・把手付壺・盤などは伊勢地方でもあまり類例がなく、直接畿内から持込まれたものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む