平章(読み)へいしょう

精選版 日本国語大辞典 「平章」の意味・読み・例文・類語

へい‐しょう‥シャウ【平章】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「書経‐堯典」の「平百姓、百姓昭明」による ) 分かち明らかにすること。公平に明らかにすること。特に公明正大な政治を行なうこと。
    1. [初出の実例]「案帝記云少治田天皇之世東宮廐戸豊聰耳命大臣宗我馬子宿禰共平章而建立三宝」(出典:知恩院本上宮聖徳法王帝説(917‐1050頃か))
  3. 事物の価値を正しく評価認定すること。
    1. [初出の実例]「一百六十匹三丈院中平章売価銭、一百五貫八百五十文」(出典:正倉院文書‐天平宝字五年(761)造法華寺金堂所解案)
    2. [その他の文献]〔戴復古‐霊州梅花詩〕
  4. 折衷すること。
    1. [初出の実例]「筆をつかへて、何とか、平章すべきと、案じわづらいたぞ。平章は、中分して、両方へ理を、つくること也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「平章」の読み・字形・画数・意味

【平章】へいしよう(しやう)・べんしよう(しやう)

明らかにし治める。〔書、尭典〕九族に睦(した)しみ、百姓をす。百姓にして、を協和す。黎民於(ああ)變り、時(こ)れ雍(やは)らぐ。

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