平足村(読み)へいそくむら

日本歴史地名大系 「平足村」の解説

平足村
へいそくむら

[現在地名]藤島町平足・川尻かわしり

上中野目かみなかのめ村の北に位置し、南は蛸井興屋たこいこうや村。もと川尻無音よばらず二村の間に大沼があり、そのほとりに興った村といわれる。阿部七軒の言伝えがある(藤島町史)。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高二五一石余。寛永元年庄内高辻帳では高三四五石余。正保郷帳に村名はみえない。明和二年(一七六五)頃の玉塵集(八幡文書)では、田三三町三反余・畑九反余、取米一七〇石余、毛付免四ツ二分余、家数一八・人数八三。蛸井興屋村の元和九年の検地帳(蛸井興屋区有文書)に平足村いつミ(和泉)の名がみえる。領主の変遷は上中野目村と同じ。「大泉紀年」では、庄内藩より引渡された村々に当村の名がみえないが、蛸井興屋村に含まれていたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android