20世紀日本人名事典 「平野利太郎」の解説
平野 利太郎
ヒラノ トシタロウ
大正・昭和期の染色家
- 生年
- 明治37(1904)年4月18日
- 没年
- 平成6(1994)年3月4日
- 出生地
- 東京
- 主な受賞名〔年〕
- 日本美術協会工芸展銀賞〔昭和9年 10年 18年〕,文化選奨〔昭和11年〕「刺繡壁掛・みのり」,伝統工芸新作展入選・日本工芸会東京支部賞〔昭和54年〕「刺繡訪問着・あかい実」,伝統文化ポーラ特賞(第5回)〔昭和60年〕
- 経歴
- 曽祖父以来代々刺繡の家業を継ぎ、父松太郎に就いて伝統的な日本刺繡の技法を修業する。大正14年日本美術協会工芸展に刺繡額「風景」初入選、昭和4年帝展に刺繡三折衝立「宝相華」初入選。またパリ万国博工芸展で「刺繡アルバム」銀賞を受賞。21年日展特選。28年日展審査員を務め、57年日本工芸会の正会員に認定された。著書に「現代の刺繡」「日本の刺繡」、共著に「刺繡手芸」。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報