年紀売(読み)ねんきうり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「年紀売」の意味・わかりやすい解説

年紀売
ねんきうり

一定年数の不動産収益を売却すること。奈良時代文書には,すでに賃租と同意義の語として「売買」の文字が使用されている。しかし,年紀売 (年「記」売とも称する) という用語が明確に現れてくるのは中世であり,主として所領関係の文書に散見している。本物返 (ほんものがえし) との違いは,一定期間が過ぎれば,不動産が当然に売主に返還されるところにある。近世にいたって,年紀売 (多く年「季」売と記される) は,その大半が本物返と同意義となり,『地方凡例録』によると,関東地方においては,本物返なる語を用いず,この語を使用していたという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む