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年紀売 ねんきうり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

年紀売
ねんきうり

一定年数の不動産の収益を売却すること。奈良時代文書には,すでに賃租と同意義の語として「売買」の文字が使用されている。しかし,年紀売 (年「記」売とも称する) という用語が明確に現れてくるのは中世であり,主として所領関係の文書に散見している。本物返 (ほんものがえし) との違いは,一定期間が過ぎれば,不動産が当然に売主に返還されるところにある。近世にいたって,年紀売 (多く年「季」売と記される) は,その大半が本物返と同意義となり,『地方凡例録』によると,関東地方においては,本物返なる語を用いず,この語を使用していたという。

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