朝日日本歴史人物事典 「広橋綱光」の解説
広橋綱光
生年:永享3.6.13(1431.7.22)
室町後期の公卿。法号は引接院,法名秀寂。父は権中納言兼郷。文安2(1445)年元服してから家格通り蔵人,弁官を務め,朝廷の実務に励み,享徳3(1454)年参議に補せられ公卿に列し,康正2(1456)年権中納言,右兵衛督,検非違使別当になり,文明2(1470)年権大納言まで昇った。また長禄2(1458)年から武家伝奏を務めたが,この間は応仁・文明の乱(1467~77)前と最中で苦労したが,それだけに権勢もあり,亡くなる直前,功により准大臣,従一位に叙任され,死後内大臣を贈られた。
(飯倉晴武)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報