ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニマットラー・ワリー」の意味・わかりやすい解説
ニマットラー・ワリー
Ni`mat-allāh Walī; Shāh Nūr al-Dīn Ni`mat-Allāh b. `Abd-Allāh Kirmānī
[没]1431
イラン,チムール朝期の高名な聖者,詩人。ニマットラーヒー神秘主義教団の創設者。 24歳のときメッカを訪れ,ヤーフィイー Shaykh `Abd-Allāh Yāfi`ī (1367没) の弟子となる。その後サマルカンド,ヘラート,ヤズドなどを経てケルマーン付近のマーハーンに落ち着く。チムール朝のシャー・ルフをはじめ多くの貴顕たちの帰依を受け,1431年没した。著作として,1万 4000句に上る詩集"Dīvān"と神秘主義に関する多数の論文がある。
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