ニマットラー・ワリー(その他表記)Ni`mat-allāh Walī; Shāh Nūr al-Dīn Ni`mat-Allāh b. `Abd-Allāh Kirmānī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニマットラー・ワリー」の意味・わかりやすい解説

ニマットラー・ワリー
Ni`mat-allāh Walī; Shāh Nūr al-Dīn Ni`mat-Allāh b. `Abd-Allāh Kirmānī

[生]1329/1330. アレッポ
[没]1431
イラン,チムール朝期の高名な聖者詩人。ニマットラーヒー神秘主義教団の創設者。 24歳のときメッカを訪れ,ヤーフィイー Shaykh `Abd-Allāh Yāfi`ī (1367没) の弟子となる。その後サマルカンドヘラートヤズドなどを経てケルマーン付近のマーハーンに落ち着く。チムール朝のシャー・ルフをはじめ多くの貴顕たちの帰依を受け,1431年没した。著作として,1万 4000句に上る詩集"Dīvān"と神秘主義に関する多数の論文がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android