広田新屋村
ひろたあらやむら
[現在地名]富山市新屋
常願寺川と神通川に挟まれた平野部中央の穀倉地帯、飯野村の東に位置する。広田ノ新屋・飯野荒屋・飯野新屋、単に新屋とも記す。荒地を開発したことから荒屋と称し、新屋と改めたとみられる。慶長四年(一五九九)から三ヵ年かけて新開、同九年から加賀藩蔵入地となり、従来の古田は松田助郎左衛門と大塚壱岐の給地であった(「前田利長新開地申付状」三辺家文書など)。正保郷帳では「ひろ田ノ新屋村」とみえ、高一千四四四石余、田方九五町七反余・畑方五反、新田高四〇石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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