座跡(読み)ろうざあと

日本歴史地名大系 「座跡」の解説

座跡
ろうざあと

[現在地名]鳥取市元町

藪片原やぶかたはら西方、土手際の武家地にあった(安政六年城下絵図)晒蝋は従来京都・大坂より移入されていたが、領内において生蝋の生産がようやく盛んになった明和二年(一七六五)、産業の奨励と藩収入の増加を図ることを目的として蝋座が設けられ、天明七年(一七八七)真宗寺の隣に蝋座役所が設置された(藩史)。生蝋の移出を禁止し、因幡・伯耆両国から生産される櫨・漆実をすべて蝋座で買上げ、晒蝋の移入を防いで自給を行う専売制度が実施されることとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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