朝日日本歴史人物事典 「庭田重保」の解説
庭田重保
生年:大永5.7.23(1525.8.11)
室町末・安土桃山期の公卿。父は権中納言重親,母は権大納言今出川季孝の娘。享禄2(1529)年叙爵。天文3(1534)年侍従。同16年に蔵人頭。弘治1(1555)年参議。永禄1(1558)年権中納言。天正3(1575)年権大納言,同4年正二位に任ぜられる。『重保朝臣記』と称される天文17年の正月の自筆記が残っている。当時,重保は24歳,頭中将。和歌も詠み,正親町天皇の宮廷で天正8年ごろ催行されたとみられる『天正内裏歌合』や,同20年の後陽成天皇の聚楽第行幸の歌会などをはじめ,宮中の歌会によく加わっていたことが知られる。
(相馬万里子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報