日本大百科全書(ニッポニカ) 「廣峯神社」の意味・わかりやすい解説
廣峯神社
ひろみねじんじゃ
兵庫県姫路市広峰に鎮座。祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、五十猛命(いたけるのみこと)のほか、脚摩乳(あしなずち)命、手摩乳(てなずち)命、奇稲田姫(くしなだひめ)命を祀(まつ)る。廣峯天王、廣峯牛頭(ごず)天王、武塔(むとう)天神、白国(しらくに)明神と称せられた。733年(天平5)3月18日、吉備真備(きびのまきび)が唐より帰朝したとき、この付近に素戔嗚尊の異神を見てその旨を奏上し、翌年ここに神社を造営したのが創祀(そうし)という。一説に山城(やましろ)国(京都府)祇園(ぎおん)牛頭天王は、平安遷都後に当社から勧請(かんじょう)したものといい、祇園の元宮(もとみや)とも伝える。例祭4月18日。旧県社。
[加藤隆久]