延鏡(読み)ノベカガミ

デジタル大辞泉 「延鏡」の意味・読み・例文・類語

のべ‐かがみ【延(べ)鏡】

物を直接見ないで、鏡にうつして見ること。
「思ひついたる―、出してうつして読み取る文章」〈浄・忠臣蔵
懐中に入れておく鏡。
着替へてはこびを争ひ、―は化粧を補ふ」〈根無草・後〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「延鏡」の意味・読み・例文・類語

のべ‐かがみ【延鏡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その物を直接に見ないで、鏡にうつして見ること。物を鏡にうつして、間接的に見ること。
    1. [初出の実例]「さし覗くとこをきてんののべかがみ」(出典:雑俳・福寿草(1747))
  3. 懐中に入れておく鏡。
    1. [初出の実例]「延鏡(ノベカガミ)は京の浮船が手馴れし物」(出典浮世草子好色万金丹(1694)四)

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