弁・瓣(読み)べん

精選版 日本国語大辞典 「弁・瓣」の意味・読み・例文・類語

べん【弁・瓣】

〘名〙
① はなびら。花弁。また、その数を数えるのにも用いる。
一夜(1905)〈夏目漱石〉「女一度に数瓣を攫んで香炉の裏になげ込む」
② 瓜(うり)ミカンなどのなかみ。瓜のなかごやミカンなどの果実の肉の一片。〔説文解字‐七篇下・瓜部〕
③ 管などのように閉じた流路を流れる流体に対し、流路の一部の断面積を可変とし、圧力流量、流路などを制御する装置バルブ。〔工学字彙(1886)〕
※それから(1909)〈夏目漱石〉四「心臓は〈略〉瓣(ベン)作用故障がある」

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