弁景温泉(読み)べんけいおんせん

日本歴史地名大系 「弁景温泉」の解説

弁景温泉
べんけいおんせん

[現在地名]虻田郡壮瞥町字弁景

壮瞥町の中央部南東に位置し、長流おさる川支流の弁景川とその支流小弁景こべんけい川の合流点上流に湧出する温泉。泉質は単純泉、泉温は摂氏五三―六八度。「鉱泉誌」に「弁慶別温泉」とみえ、「長流川の支流ペンケペツの渓谷にあり」「義経湯と名つけ亜爾加里泉にして温度摂氏五十度乃至五十五度、一日湧出量二十八石」と記される。明治一二年(一八七九)紋鼈もんべつ村の作間林之助(旧仙台藩亘理伊達氏の家臣)により発見、同一六年に開業し、仮小屋を建て作間さくま温泉と称した。作間は同一六年から同一八年にかけて私費を投じて東紋鼈村関内せきない(現伊達市)に通じる道路を開削し、湯治客の便を図った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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