引き避く(読み)ヒキサク

デジタル大辞泉 「引き避く」の意味・読み・例文・類語

ひき‐さ・く【引き避く】

[動カ下二]遠くに引き離す。はばかって避ける。
「馬ども―・けなどしつつ」〈宿木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引き避く」の意味・読み・例文・類語

ひき‐よ・く【引避】

  1. 〘 他動詞 カ行四段活用 〙 ( のちに「ひきよぐ」とも ) 引いて避ける。よける。
    1. [初出の実例]「日ころ少しおこたるさまなりつる心ちのにはかにいといたうくるしげに侍るをえひきよかでなむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)

引き避くの補助注記

「よく(避)」は、上代には上二段活用中古には上二段四段との両形がみられる。連用形の例は、上二段とも考えられるが、「源氏‐葵」の例により四段と判断した。


ひき‐さ・く【引避】

  1. 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 引きはなす。退いて避ける。はばかって避ける。
    1. [初出の実例]「これかれとあまたを、御ましのあたりひきさけつつさぶらはせ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)幻)

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