引っ付く(読み)ヒッツク

デジタル大辞泉 「引っ付く」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐つ・く【引っ付く】

[動カ五(四)]
ぴったりとついて離れなくなる。くっつく。「鳥もちが手に―・く」
特定相手と親密な関係になる。情を通ずる。くっつく。「幼なじみの二人が―・く」
[動カ下二]ひっつける」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引っ付く」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐つ・く【引付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「ひっ」は接頭語 )
    1. ぴったりとつく。ねばりつく。くっつく。粘着する。
      1. [初出の実例]「竹にひっついてうすやうのやうなものがあるを葭莩と云り」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)王貢両龔鮑第四二)
      2. 「馬にひっついて、あとからこいと云」(出典:天理本狂言・止動方角(室町末‐近世初))
    2. 男女が親密にする。また、男女が密通する。なれ合って夫婦になる。
      1. [初出の実例]「鴛鴦の雌雄はなれぬ如く、ひっついて側をはなれぬ」(出典:唐詩選国字解(1791)七言古)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙ひっつける(引付)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android