引っ背負う(読み)ひっしょう

精選版 日本国語大辞典 「引っ背負う」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐しょ・う‥しょふ【引背負】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「ひっ」は接頭語 )
  2. 背にのせる。背負う。
    1. [初出の実例]「鑿と小刀を買、ふる風ろしきにつつんでひっしょい」(出典:咄本・鹿の子餠(1772)大銭)
  3. 困難な物事、重大な責任、迷惑な仕事などを背負いこむ。
    1. [初出の実例]「東の家も終には立ち行かず、此方に引背負(ヒッショ)ふ様になっては」(出典黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)

ひっ‐ちょ・う‥ちょふ【引背負】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「ひっ」は接頭語 ) 背にかつぐ。背負う。
    1. [初出の実例]「廻しは床を上げにきて、包んでふろしきを引ッちょい」(出典:洒落本・意妓口(1789‐1801頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android