引背負(読み)ひっしょう

精選版 日本国語大辞典 「引背負」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐しょ・う ‥しょふ【引背負】

〘他ハ四〙 (「ひっ」は接頭語)
① 背にのせる。背負う。
咄本・鹿の子餠(1772)大銭「鑿と小刀を買、ふる風ろしきにつつんでひっしょい」
② 困難な物事、重大な責任、迷惑な仕事などを背負いこむ。
黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「東の家も終には立ち行かず、此方に引背負(ヒッショ)ふ様になっては」

ひっ‐ちょ・う ‥ちょふ【引背負】

〘他ハ四〙 (「ひっ」は接頭語) 背にかつぐ。背負う。
洒落本・意妓口(1789‐1801頃)三「廻しは床を上げにきて、包んでふろしきを引ッちょい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android