引色(読み)ひきいろ

精選版 日本国語大辞典 「引色」の意味・読み・例文・類語

ひき‐いろ【引色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 引き退こうとする様子。退却しようとする形勢。負け色。敗色。ひきいろめ。
    1. [初出の実例]「城は剛(つよう)して寄手已に引色(ヒキイロ)に成て候」(出典太平記(14C後)七)
  3. 箏の手法の一つ。左手の手法で、右手の指で弾いた弦を、左の親指食指でつまんで龍角の方(奏者から見て右の方)へ引き寄せる法。これによって音の余韻を下げる。

ひけ‐いろ【引色】

  1. 〘 名詞 〙 気おくれのした様子。負けそうな様子。敗色。
    1. [初出の実例]「一人の老人にひけ色見するは臆病也」(出典:浄瑠璃・吉野忠信(1697頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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