弖爾波が合わぬ(読み)てにはがあわぬ

精選版 日本国語大辞典 「弖爾波が合わぬ」の意味・読み・例文・類語

てには【弖爾波】 が 合(あ)わぬ

① 「てには」が語法通りに使われていない。助詞助動詞などの用法が正しくなく、文脈が整わない。
※夜の鶴(1278‐83頃か)「心は正体なく、てにはもあはず、本末もかきあはぬ事のみこの頃は多く見え候にや」
② 話のつじつまが合わない。話の前後が矛盾する。平仄(ひょうそく)が合わない。
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「最前から力太郎がてにはのあはぬが、只今こなたの御一言で知たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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