デジタル大辞泉 「弥帆」の意味・読み・例文・類語 や‐ほ【弥帆/矢帆】 《「や」は重ねる意。本帆に対して重ねてかけるところから》大船のへさきに張る、小さな補助帆。「帆柱を吹き折られて、―にて馳はする舟もあり」〈太平記・二〇〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「弥帆」の意味・読み・例文・類語 や‐ほ【彌帆・矢帆】 〘 名詞 〙 ( 「や」は重なる意 ) 和船の船首に展張する小型の補助帆。本帆に対して重ねてかけるところからいい、また、八重帆ともいう。江戸時代の千石積荷船の場合、その面積は本帆の一割以下で帆走力の増加は期待できず、装備はしても実際にはあまり使用されなかった。[初出の実例]「或は檣(ほばしら)を吹折られて、彌帆(ヤホ)にて馳る船もあり」(出典:太平記(14C後)二〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例