日本歴史地名大系 「弥惣峠」の解説 弥惣峠やそうとうげ 宮城県:登米郡東和町鱒淵村弥惣峠米川の鱒淵(よねかわのますぶち)地区から本吉(もとよし)郡志津川(しづがわ)町入谷(いりや)に越える峠で、両郡の分水界の一部をなし、標高約二七〇メートル。「鱒淵村安永風土記」に「坂、弥惣峠坂、但鱒淵村并同郡狼川原村ヨリ本吉郡入谷村志津川町江之通用道、難所御座候坂頂上、右入谷村境ニ御座候」とあり、本吉郡「入谷村安永風土記」にも「坂、弥惣峠坂。長百八拾間。右坂西ハ登米郡鱒淵村江之通路」と対応する記事がある。この峠は両側とも集落には遠く、峠越え約六キロの間まったく人家はなく、峠の頂上近くはかなりの難路でもあった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by