精選版 日本国語大辞典 「張出」の意味・読み・例文・類語
はり‐だし【張出】
〘名〙
① 外へ出っぱらせること。また、そのもの。特に、建築ですでにある建物から外へ突き出して建て増しした部分。
※五輪書(1645頃)火の巻「敵の人数を見て、はり出し強き所の角に当りて、其利を得べし」
② 広く示すために、人目につく所へ紙や札に書いたものをはること。また、そのもの。はりがみ。はりふだ。
※俳諧・大坂独吟集(1675)下「奉加帳にも入相のかね はり出しをならの都にしつらひて〈悦春〉」
※浄瑠璃・四天王寺伶人桜(1769)三「わしゃ髩裏(つとうら)と鯨の張(ハリ)出し、是がないと燈籠鬢が出来ぬゆゑに太義した」
はり‐だ・す【張出】
[1] 〘自サ五(四)〙 外へ出っぱる。突き出る。
[2] 〘他サ五(四)〙
① 外へ出っぱらせる。外へひろげ出す。
※日本書紀桃源抄(15C後)「天照太神の田のくろを過て、そとへなはをはりたいてとられたぞ」
② 広く示すために、紙や札に書いたものを人目にふれる所にかかげる。
③ 相撲で、「張り出し③」の位置に付ける。
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