張手(読み)ハリテ

デジタル大辞泉 「張手」の意味・読み・例文・類語

はり‐て【張(り)手】

相撲の技の一。相手のほおから首の側面平手で打つこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「張手」の意味・読み・例文・類語

はり‐て【張手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (ふすま)障子などを張る人。経師屋(きょうじや)
    1. [初出の実例]「大嘗会悠紀所、定絵師并雑工事、絵所〈略〉作絵、中原吉久、張手、豊原永久」(出典:山槐記‐元暦元年(1184)八月二二日)
  3. 物事をはでにする人。物事を張りこんでする人。交際の広い、はでな人。
  4. 女性を色恋の相手としてねらっている人。
    1. [初出の実例]「張りての多い稽古所の腰障子」(出典:雑俳・柳多留‐一一三(1831))
  5. 洗張りや染色の時、布の両端を押えて引き伸ばす道具。蝶番のついた二本の角材の内側に歯のように小さい釘が打ってあり、上下からかみつくようになっている。
  6. 相撲の手の一つ。突っ張りの一種で、相手の顔または首の側面を平手で張る法。これで相手が倒れた場合のきまり手は「突き倒し」。また、両手で同時に張る「両張り」は禁手。はり。

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