日本歴史地名大系 「強瀬村」の解説 強瀬村こわぜむら 山梨県:大月市強瀬村[現在地名]大月市賑岡町強瀬(にぎおかまちこわぜ)・賑岡町(にぎおかまち)ゆりヶ丘(おか)岩殿(いわとの)山の南東麓、南側を東流する桂川の低位河岸段丘上に位置する。同川の対岸南方は駒橋(こまはし)村。村名は桂川の流れに由来すると考えられている。古くは畑倉(はたぐら)村・岩殿村とともに一村を形成していたが、寛文九年(一六六九)の検地の時に三村に分れたという(甲斐国志)。村の東端に枝郷川隣(かわどなり)がある。「甲斐国志」に引く岩殿村円通(えんつう)寺の永正一七年(一五二〇)の棟札によれば、「強瀬」の四郎三郎が五〇〇文、六郎右衛門が駒一疋などを同寺修理のために奉加している。文禄―慶長期(一五九二―一六一五)のものと推定される四郡高〆控には「畑蔵・小畔」とみえ、高五八九石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by