形状因子(読み)けいじょういんし(その他表記)form factor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「形状因子」の意味・わかりやすい解説

形状因子
けいじょういんし
form factor

素粒子や原子核の構造を表わす空間分布関数のフーリエ変換。形状因子は散乱や崩壊の実験から直接決定される。核子による電子の弾性散乱の角度分布は,もし核子が電子と同じように点状粒子であればモットの散乱公式に合うはずであるが,高エネルギーの電子が大角度に散乱される確率は公式より著しく小さいことが実験的に知られている。このずれから核子の電磁的形状因子が核子と電子の間に交換されるエネルギーと運動量の関数として決定され,核子は電子と異なり複雑な構造体であることが明らかにされた。

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