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弾性散乱 だんせいさんらんelastic scattering

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

弾性散乱
だんせいさんらん
elastic scattering

分子,原子原子核,素粒子などが互いに衝突するとき,これら粒子の内部状態になんらの変化も残さずに,進行方向を変えたり,運動エネルギーのやりとりだけを行う現象。ラザフォード散乱ポテンシャル散乱はこの例である。ただし,原子核に別の粒子が入射する場合,中間状態でこれらが1つになった複合核ができても,分離して最後にもとの状態に戻れば,これも弾性散乱という。弾性散乱に対して,粒子の内部状態の変化,すなわち励起を伴う場合,一括して非弾性散乱という。また,関係する粒子の数が変化する場合は反応と呼ぶことが多い。 (→散乱 )

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世界大百科事典内の弾性散乱の言及

【核反応】より

…散乱の前後で原子核の状態が変わらず基底状態であるときには,粒子の運動エネルギーも変わらない。これを弾性散乱という。一方,散乱後の原子核が励起状態にある場合には,放出粒子の運動エネルギーは核の励起に使われた分だけ入射粒子の値より小さい。…

【散乱】より

…例えば標的である分子,原子や原子核が入射波(粒子)である電子,陽子などとの相互作用によって,電子励起,電離,分子の分解,原子核の励起などが起こることがある。このような場合を一般に非弾性散乱といい,標的に変化のない散乱を弾性散乱という。弾性とは入射波の波長(運動量)と散乱波の波長とが等しい場合を指し,非弾性とは等しくない場合を指している。…

【光散乱】より

…多重散乱は,粒子密度が大きく粒子相互間で繰り返し多数回の散乱が起こる場合であって,雲による光の散乱はこの一例である。 光散乱は,また波長変化を伴わない散乱と伴う散乱に分けられ,前者を弾性散乱,後者を非弾性散乱と呼ぶ。弾性散乱には,レーリー散乱とミー散乱がある。…

※「弾性散乱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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