彩文(読み)サイモン

デジタル大辞泉 「彩文」の意味・読み・例文・類語

さい‐もん【彩文/彩紋】

いろどりの美しい文様。また、波状線・弧・円などを組み合わせた精密な幾何学的模様紙幣証券などの図案に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「彩文」の意味・読み・例文・類語

さい‐もん【彩文・彩紋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いろどりの美しい紋様。
    1. [初出の実例]「油然と漲ぎり浮かんだ天来の彩紋である」(出典:思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石〉五)
  3. 円形弧線などの幾何学模様。紙幣、証券類などの下絵に描かれた種々の波状線。

さい‐ぶん【彩文】

  1. 〘 名詞 〙 いろどり。あや。文彩(ぶんさい)。〔李応三‐素霊詩〕

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普及版 字通 「彩文」の読み・字形・画数・意味

【彩文】さいぶん

あや。

字通「彩」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の彩文の言及

【土器】より

… 装飾は,土器がまだ軟らかい段階,生乾きの段階,よく乾燥した段階,あるいは焼成した後に加えられる。これには器表を各種の工具で,線を引いたり削ったり,またくぼめるなどする沈文と,粘土紐を付け加えた浮文,色を加えた彩文に区別できる。こうして細部まで仕上がった器は,よく乾かし,粘土の湿り気として物理的に含まれている水分を蒸発させる。…

※「彩文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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